カプセルトイ市場拡大 ‘’ガチャ活“のワクワクとウハウハ

ついに巨大なテーマパーク的専門店も登場したガチャガチャ界。かつての100均ショップの登場感にも似て、そのコンテンツの多彩さと性年代を問わないお気軽な受容性をベースに、「つい回しちゃうのよね」というワクワク体験感がクセになる。

■国内旅行もガチャで決める

 以前本紙でもランチをガチャで決める話題を紹介したが、LCCのピーチ・アビエーションは、行き先を選べない「旅くじ」の販売を拡大している。1回5000円で、行き先はカプセルを開けるまでわからない(成田発は国内11路線)。先行した大阪ではサービス開始から約2か月で3000個以上を販売したという。

■カプセルトイ市場は約400億円

 カプセルトイ市場では現在、大人の女性をターゲットとした第4次ブームが到来している。一部では、完全キャッシュレスのマシンも登場。市場規模は、2020年で約400億円に達したとみられる。参入メーカーも約30社にのぼり、毎月約300シリーズの商品が上市されている。

■巨大専門店もオープン

 このような市場拡大基調を受けて、バンダイナムコアミューズメントは、キャラクターから雑貨まで幅広いマシンをそろえた大型カプセルトイ専門店「ガシャポンのデパート 池袋総本店」をオープン。店内には3000面のマシンが設置されているほか、ガシャポンのすべてがわかるバンダイ公式「ガシャポンオフィシャルショップ」や大型オブジェやだまし絵など体験型の仕掛け、ジオラマを置いたフォトスポットなど、テーマパークとしても魅力的。カプセルトイには、年齢を問わず楽しめる魅力的なコンテンツや設置場所を選ばないコンパクトなサイズのマシンであることに加え、ショッピングの原点ともいえる購入までのワクワク感や、 “節約しつつ楽しみたい”とする生活者の消費意識にも支えられてぃる。

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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。