都市寺院の新たな存在意義を模索
築地本願寺の5番目の分院「佃島分院」がユニークだ。地上9階・地下1階のビルで、2階に本堂と事務所を構え、1階には「築地本願寺カフェ」や「赤ちゃんフラット」(授乳室)が、3階から9階までは介護付有料老人ホームが入居している。この斬新な寺院ビルは、「葬儀、お墓だけに頼らないお寺の事業モデル」として実践されたもので、高齢者福祉施設利用者や近隣地域住民に対する新しい交流の場、仏教に親しんでいただく場として位置づけられている。「佃島分院」は、現代あるいは都市部における寺社仏閣の在り方に問題提起をする試みである。
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