モノの次はカラダとつながる “ IoBテクノロジー “の浸透

「IoB」には、「Internet of Bodies」と「Internet of Behavior」という二つの意味を持つ。IoTがモノとネットを繋げたのに対し、IoBはヒトとネットをリンクさせる。近未来には脳とネットをダイレクトに繋げるとか。あまり長生きはしたくない。

■Internet of Bodies

 これは、人間のカラダをインターネットに接続する技術で、ウェアラブルデバイスですでにおなじみだ。装着することで心拍数や歩行数、睡眠時間を記録し、健康管理アプリやフィットネスアプリと連動させアドバイスを受け取ることもできる。また、ペースメーカーも体内化されたデバイスだし、将来的にはウェットウェアと呼ばれる、脳に直接デバイスを埋め込み情報を取得する技術も研究中だ。

■nternet of Behavior

 こちらは、人間の行動に関する情報をインターネットに接続する技術。顔認証が代表的なサービス。さらに、子どもや高齢者の位置情報把握サービスや、スマホ利用者の位置情報活用による行動・動態把握、カメラを通じての通行人のマスク着用有無や体温測定などもすでに実装されている。

■パワードシニア

 少し視点は変わるが、高齢者の身体機能を向上させる機器が続々登場。「futto」(YAMADA社)は、ゴムでできた装具を下半身に着けることで、歩行に必要な骨格筋をサポートする。「ViXion01」(ViXion社)は、自分が向いた先の対象に、機器側で自動で焦点を合わせてくれるオートフォーカス機能を備えたアイウエアだ。

 個々人の詳細な生体・身体情報を元にした、さまざまなサポート技術・サービスが期待できそうだ。

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