街をクルマ中心から人中心の発想で再構築・再発見することで、多様な交流の場を形成、活性化につなげようという取り組みが盛り上がっている。自転車などシティ系モービルのフットワークを借りつつ、新たな魅力創造に向かう動きに注目だ。
■取り組みは全国に拡大中
そもそもはベルギーの首都ブリュッセルなどでの取り組みで、同市はわずか4年で街中全域がウオーカブル都市に大変貌したという。海外での取り組みを受け、国交省でも「まちなかウォーカブル推進プログラム」を提言、国内のウオーカブル推進都市は2024年10月末時点で383都市に上る。
■日本橋をスマートモービルでめぐる
たとえば、八重洲~日本橋エリアでは、新たなモビリティ事業「まちモビ」の運営を開始、次世代スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」や「人力車」というモビリティで街をめぐることができる。東京ミッドタウン八重洲を拠点とし、日本橋エリアの街並みをナビゲーターの解説とともにゆっくりと堪能、新しい発見や体験を提供する。
■Jリーグのポテンシャルを活用する福岡市
また、福岡市では、「福岡よか街探検隊プロジェクト!」を開始。地域経済活性化プロジェクトアプリ「ユニタビ」を活用し、J1「アビスパ福岡」のサポーターや来場者を対象に、試合前後での街歩き、飲食や購買などを呼びかけるほか、地域周遊イベントの開催告知やお得なチケット販売、クーポン提供など多彩な情報発信を行うことで新たな出会いや交流を図る。インバウンド観光にも通底することだが、地場エリアの活性化や底上げには、毛細血管のようなきめ細かな地場資源の発掘と魅力化が欠かせない。
0コメント