誰もが知る「人生ゲーム」。これまではお金や資産を集めて億万長者を目指すという設定だったが、新発売の「100年人生ゲーム」は、“人生の幸福度”ポイントの多寡を競う。同様に、顧客や従業員の幸福度指数が注目される時代が到来した。
■幸福度ポイントを集める
「100年人生ゲーム」は、ルーレットを回しコマを進めるルールは同じだが、集めるのはお金ではなく、幸福を点数化したウェルビーイングポイント(ウェルポ)。例えば「終活で気持ちが楽に、心が自由に。8万ウェルポ得る」「イベントでスタッフから塩対応。1万6000ウェルポ失う」など幸せを集め、100歳の誕生日までに幸福度がもっとも高い人が勝ちというもの。人生100年時代をポジティブに生きていくためには、自他の精神的満足、幸福度に目を向けることが大切ということか。
■時代の価値観を映すボードゲーム
昭和、平成、そして令和と、時代を超えて愛され続けている「人生ゲーム」は、これまで8代目まで登場。1968年(昭和43)年、タカラトミーから発売された初版はアメリカ版を直訳したもので、アメリカンドリームが基準だった。1983(昭和58)年には日本オリジナルとなる「3代目」が発売。そして、バブル景気に沸いた1990(平成2)年には、「ランバダを踊り、腰を痛める。50万円払う」「ベルリンの壁を売って一儲け。1000万円もらう」などのバブリー・マスが並んだ。
■長生きは幸せなこと
同社担当者は、「100歳まで生きることに、周りに迷惑をかけるのでは?など日本人はネガティブ。人生が長くなることで生まれるポジティブな面に目を向けてほしい」という思いを込めたと語る。
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