経済回復に水を差す沁みついた節約意識
日本銀行「資金循環統計」によると、家計の金融資産は過去最高の1992兆円(2021年第2四半期)となり、うち現金・預金が1072兆円と半数強。コロナ以前から時代の気分として「あまりお金を使いたくない」志向はあったが、コロナ禍でお金を使いたくても使えない状況が、消費意欲にフタをしたともいえる。注目したいのは人々のインサイトだ。博報堂生活総研の調査では、「お金をかけなくても贅沢な暮らしはできると思う」が66.1%、「節約をしても暮らしの満足度は下がらないと思う」が69.4%も存在する。すでに節約志向はデフォルトな意識となっており、コロナ後も急速な経済回復は期待できないのかも。
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