目的的視聴なテレビ

ネット視聴も多いが、「テレビ好き」な若者

近年の若者のテレビ離れを裏付けるデータは多い。 博報堂DYメディアパートナーズが実施する「メディア定点調査」のメディア総接触時間構成比では、テレビが2006年51.3%から2022年32.2%と激減。一方、スマホやPCなどデジタル機器は2022年に計57.2%と過半数を占めるまでに拡大している。しかし、同社の別の調査では「テレビ番組を『とても好き』な人は10~20代が最も多く、33.9%にも達するという。「視聴時間は短いが、好きは多い」というアンビバレンツな状況だが、“ながら見”ではなく、「視たい番組、聴きたいアーティストだけを視る」、目的的視聴スタイルが主流になっていると解せる。

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