もう実装されてますよ、 “ChatGPT生活“の足早

数か月前に既報したChatGPTやGoogleBardなどの対話型AIのサービス実装スピードが予想をはるかに上回る。スマホがそうであったように、早晩、進化が止まらないAIは、仕事や暮らしに無くては生きていけないツールになっていく。

■専門知識を要する相談事を代替

 すでに、顧客問い合わせや商品案内サービスにおけるチャットポットの多くにはChatGPTが実装されている。法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」では、サイト上で相談の質問を入力すると、同社が過去に蓄積してきた125万件以上の法律相談のやり取りのデータをもとにAIが自動的にふさわしい文章を表示する。もう、弁護士要らずの時代なのかもしれない。

■先端研究・教育をけん引

 AIによる画期的な技術革新が期待される分野がAI創薬。大量のデータを処理して高度なデータ分析や推論を実現できることから、新しい候補化合物の発見や開発期間の短縮・コスト削減などが期待され、大手製薬会社では導入が拡大している。また、東北大学は全国大学に先駆けてChatGPTを全学的に導入、業務の高度化・効率化や教育・研究における活用も視野に入れているという。

■マーケティング分野でも

 広告・マーケティング分野でもChatGPTの活用が進展している。デジタルマーケティングを展開するオプト社は、ChatGPTと効果予測AIを広告クリエイティブの制作に活用した「CRAIS for Text」を開発。必要な情報を与えると、ChatGPTが広告テキストを生成した後、AIが効果予測を行うというもの。さらに、マイクロソフトは、Excelの自動グラフ化、PowerPointの自動生成、長文メールの要約などを行えるChatGPTベースの「Microsoft 365 Copilot」を発表した。私たちの予想をはるかに上回るスピードで、進化型Aiは仕事や生活のあらゆるシーンに浸潤していく。問われているのは、AIを使いこなす人間の知恵だ。

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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。