深化する温度帯マーケティング

温度による食感変化も楽しめる自販機

氷点下ビールは暑い夏の風物詩となっているが、アサヒ飲料は凍る直前のマイナス5度まで冷やした「三ツ矢サイダー」が楽しめる「氷点下自販機」を観光地や商業施設を中心に全国展開し始めた。注目すべきは、温度変化による食感の変化だ。マイナス5度に冷やされた三ツ矢サイダーは、蓋をあけると液体が徐々に凍ってシャーベット状になり、シュワシュワ、シャリシャリとした食感になるという。もちろん、飲み進めると温度も上がり、通常のサイダーとなる。常温かチルドか冷凍かを競ってきた温度帯マーケティングも、喫食時での温度変化による食感や形状の変化を価値化する方向へと進化していくだろう。

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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。