2025.01.06 00:46「シャウエッセン 夜味」「夜に食べる」喫食タイムシフトに成功日本ハムは、「シャウエッセン 夜味」を2024年10月から期間限定発売、初月は販売目標の3倍を超え、好調な売れ行きとなっている。パリッとした食感はそのままに、スパイスを効かせることで夕食需要に合う味付けにしたもの。これまでの既存品の購入者は主に50代以上の主婦層。家族の食卓のおかずとして、“朝と昼”に食べる割合が約8割を占めるろいう。一方、「夜味」は、既存品を30~40代の男性が夕食のおかずとして購入している点に着目、既存品では満たせていなかった顧客ニーズを取り込んだ。事実、カニバリはほとんど起きていないという。難しいタイムシフト・マーケティングの成功例だ。
2025.01.06 00:27「栄養強化家電」光を当てるとビタミンDを生成するマジックバランスの取れた栄養摂取など健康意識の高い生活者に朗報。「サンティエ」(KDW社・京都市)は、トースター形状の本体に食品を入れ紫外線を照射することで、食品内でビタミンDを生成するユニークな家電だ。すでにクラウドファンディング応募者に発送を始めており、2025年内に欧米向けに販売を始める計画。人間の皮膚が紫外線を受けビタミンDを生成しており、食品に応用できないかと発想したという。野菜や穀物では難しく、イカや牡蠣など海産物、牛乳やチーズなど乳製品で大きな効果が見られたとのことだ。欲しい栄養成分が手軽に入手できる時代になった。
2024.10.31 23:18低アルコール日本酒度数5%で平日飲酒拡大ねらうしらふでいるスタイル、ソバーキュリアス(Sober Curious)や酒量にかかわらず楽しもうというスマートドリンキング(アサヒビール提唱)の浸透で、低アルコール飲料市場は拡大基調にある。低アルの日本酒「アルゴ」(月桂冠)は、アルコール度数5%で、一般的な日本酒のアルコール度数15%程度をかなり下回る。日本酒は「もっとも翌日まで残る」「二日酔いになりやすい」とのネガティブな認識が定着している中、敬遠されている平日の飲用を伸ばし、サワー類やハイボール人気の高い若年層への浸透をもねらう。縮小する酒市場でのパイ争奪戦がさらに激化する。
2024.08.30 00:26「動詞系グルメ」食べる前のひと手間がおいしさ加速 食べるときにちょっとした動作を伴う(誘う)「動詞系グルメ」が話題だ。「むけるグミ」(ダイソー)は、バナナやマンゴーなど果物の可食部をイメージした内側と、皮をイメージした外側の2層でゼラチンの量(固さ)に差を出し、外側の皮をむけるようになっている。ロイヤルパインズホテル浦和(さいたま市)では、「めくるクロワッサン食パン リーヴル」が人気だ。8枚切りの10分の1の厚みで27層重ねた“本”のような食パンで、「ついついめくってしまう」と大好評という。もしかして、人類が木の実や野草の採集生活をしていた頃から刷り込まれた食欲求を刺激している?
2024.07.31 01:22「飲食店ファストパス」有料予約で行列回避、店も副収入通勤電車も花火大会も有料指定席という、閻魔様もカネ次第な世の中だが、飲食店の行列なんか関係ないもんねというサービスが登場。飲食店検索・予約サイト「TableCheck」が2024年2月に開始した「TableCheck FastPass」は、予約手数料を支払うことで人気店でも行列に並ばずに入店ができるというもの。TDRやUSJのプライオリティパスを参考に、全国26店舗(2024年6月時点)で利用可能。予約手数料は200円~2000円など店によって異なる。追加料金を払ってでも行列せずに入店したいニーズに応えると同時に、店の収益源ともなるとうわけだ。
2024.05.30 23:32「シェイクうどん」はワクワクうどんテイクアウトの新価値をつくる丸亀製麵過去にもシャカシャカ振って混ぜ合わせて食べるスナック菓子などがヒットしたことを思い出すが、うどん業界でも“振って楽しむ”商品が話題となっている。丸亀製麺は、2023年5月からテイクアウト専用の「丸亀シェイクうどん」を販売。2024年も5月から販売を再開している商品だ。ドリンクカップ状の容器に、だしと茹でたてのうどん1玉、具材を詰め、食べる前に振ることで、だしや具材がよく混ざる仕組み。販売開始3日間で約21万食を売り上げ、初年度2000万食を記録したうどん弁当の水準を目指すという。イートインの代替サービスではなく、テイクアウトならではの楽しさやワクワク感の体験を提供している。
2024.03.31 00:43「コンビニバー」ファミマ店舗内の気軽なバーが開店ちょい飲み文化もすっかり定着した昨今、新たなカジュアル飲み業態が注目されている。コンビニバー®渋谷明治通り店は、バー業態チェーンを展開する「お酒の美術館」とファミマの東京初のコラボ店舗だ。ファミマと一体となった店舗で、気軽にリーズナブルにお酒を楽しめる新感覚のバーというコンセプト。ファミマで購入したフードを持ち込め、ウイスキーやブランデーなどの希少なオールドボトルも豊富に揃う。テーブルチャージ無料で1杯500円からの価格設定だ。これまでやや敷居の高かったバースタイルを、より身近でカジュアルなエンタメ空間として提案する試みだ。
2024.02.29 01:12盗難なんかには挫けない “無人販売店舗“の増殖ワイドショーをにぎわす冷凍餃子無人販売店からの盗難動画。そのようなリスクを補って余りあるメリットが、全国で多種多様な無人販売店舗を拡大させているようだ。人手不足、運営コスト高騰など、小売店を取り巻く環境は実に厳しい。■急拡大する無人販売店舗数 無人販売は、蜜を避けるコロナ禍が生んだビジネスモデルだ。帝国DBによると、餃子の無人販売店は2022年度に1282店舗となり、2020年度の約10倍に拡大したという。事実、最大手の「餃子の雪松」は2019年17店が2023年には430店と急成長した。■販売食品も多種多様に 餃子を手始めに、現在ではラーメン、肉、ホルモン、焼き芋などの食品が無人で販売されている。また、スイーツの無人販売店「24(トゥエンティフォー)...
2024.02.29 01:04罠のシェアリングサービス居ながらにして漁師体験とジビエ肉が手に入る猟師の減少によって、野生の猪や鹿が跳梁跋扈、生態系や農林業に大きな影響が出ている。その打開策の一助となるか、捕獲用の罠シェアリングサービス「罠ブラザーズ」(長野県上田市・山学ギルド)が注目されている。罠の所有権を購入し、その罠で鹿が捕れたら鹿肉として還元される仕組み。0日間限定で所有権(税込2万2000円)を購入し、罠を仕掛けるエリアも指定できる。猟師の活動に関するさまざまな情報をオーナー・コミュニティで共有、鹿の肉も分配される。都会に居ながら、狩猟を疑似体験でき、生態系保護という社会的意義にも貢献できるというわけだ。
2024.02.29 00:57「味覚データ」で商品開発感性データからパーソナライズ商品を生む消費者の食嗜好の多様化、食のパーソナライズ化も進んでいる中、伊藤忠商事は関連会社が開発した味覚の嗜好性診断を活用した「食のパーソナライズド・レコメンデーション機能」の提供を開始した。小売企業や食品メーカーは、同機能を自社ECサイトやアプリに導入することで、消費者の嗜好性データに基づいて、個人に最適な商品を提案することが可能になるという。同社では、2021年に商品の味覚情報と年齢や性別など顧客毎の購買情報を掛け合わせたDB「FOODATA」の提供を開始しており、今後さらに食品企業の商品企画・開発プロセスにおけるデータの有効活用支援を強化していく。
2023.12.06 00:07「食べるコーヒー」香りを最大限に味わう変態食品UCCは、“究極のコーヒーの香り”を追求し、“飲む”ではなく「食べる」ことでコーヒーの香りの余韻を楽しむ『YOINED(ヨインド)』の販売を開始。ネーミングには、コーヒーの香りの「余韻」という想いを込めたという。コーヒー豆を抽出するのではなく、まるごと粉砕することで豆本来の甘み・酸味・苦味をダイレクトに味わえる。一般的に原料として使用されるカカオ豆は一切含まれていないことも特長だ。良質のコーヒー豆を-196℃で凍結粉砕、香りの劣化を防止するとともに、粉砕した豆とコーヒーオイルを油脂でコーティングし、香りの保持を実現した。ベネを最大化するために変態する食品というわけだ。
2023.10.29 02:28「グミニケーション」新商品グミが生む新たなバズり富士経済によると、2011年に289億円だったグミキャンディ市場が2023年には587億円になると予測。10年間で約2倍に伸長、ガム市場を上回ったと言われている。市場をけん引しているのはハード系グミだが、最近は新顔グミがSNSで話題だ。「マロッシュ」(カンロ)は、グミなのかマシュマロなのかわからない新食感が人気。韓国発の「地球グミ」は、青くて丸い形で、大陸の模様が描かれた透明プラケースに入っている。その見た目のインパクトが“映える”と好評とか。 若年女性層を中心に、多彩なグミを題材としてSNSでバズるコミュニケーション圏が生まれている。