「まんが学術文庫」

哲学書エントリー層に受け入れられるか

漫画でわかりやすく、という試みはこれまで何度も試みラテてきた。講談社は「まんが学術文庫」を創刊したが、漫画の壁をブレイクスルーできるか。ソクラテス、釈迦、孔子など古今東西、あまたの偉人による古典・名著を漫画で翻訳・解説したストーリー性ある文庫だ。同社は、漫画を「世界一わかりやすい媒体」「表現方法に無限の可能性」と位置づけ、人類の英知をかわりやすく伝えていきたいとする。漫画と古典の名著とでは情報量に圧倒的な差もあり、正確で奥深い理解はおそらく期待できない。きわめて表層的な理解とはなるが、本離れの進む若年エントリー層向けには一定の効果があるだろう。

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