2024.05.30 23:40「恐竜学部」って何?福井すべてを学びの場とする地域密着型 フクイサウルスなどが見つかった福井県では関連する地域おこしや観光振興が活発だ。このたび、福井県立大学に「恐竜学部(仮称)」が開設される(2025年4月)。恐竜・古生物コースと地質・古環境コースがあり、地域振興や産業育成にも貢献することを目指している。さらに、恐竜をコンテンツとして活用した観光や産業育成にも取り組む。たとえば、県立恐竜博物館と連携した教育・研究も実施予定で、展示・解説や模型組み立て、化石標本のクリーニングなどもカリキュラムに含まれるという。卒業後の進路が心配にはなるが、地域密着型の「知の掘り起こし」の試みとして注目したい。
2023.09.26 01:19「探求型」の海外留学語学ならオンライン学習で十分、+αの価値を日本学生支援機構の調べによると、日本人学生の海外留学数は2021年度で1万999人。コロナ禍前の10万人規模には到底及ばないものの、関係機関によるコロナ対応の進展で再開気運だという。留学ビジネス関係者によると、最近はオンライン英会話などが普及したことから、言語を学ぶだけならばオンラインで十分とし、留学には「語学+α」を求める意識、いわゆる「探究型」の留学が今後のトレンドになるという。たとえば、貧困ボランティアでアフリカへ、野球やサッカー留学のために中南米へ、環境保護活動のためにオセアニアへ、といった具合だ。英会話スキルを超える、豊かな交流体験に期待。
2021.12.22 00:32eスポーツ専門の高校夢の実現とゲーム業界への人材供給日本におけるeスポーツ市場は年々成長しており、企業立のスクールや専門学校も活況だが、このほどeスポーツ専門の高等学校が誕生する。NTTe-Sportsは、eスポーツを楽しめる環境を提供し、業界を成長させることを目的に「eスポーツ高等学院」の設立支援と授業運営支援を行なうと発表。2022年4月より渋谷で開校する予定だ。プロゲーマー、ストリーマー、Vtuber、ゲーム実況、プログラマー、ゲームアナリスト、ゲームライター等の育成に向け、プロフェッショナルによる指導を行う。それ以外にも、ゲーム会社への就職や通常の大学進学も可能だ。ユニークなエンタメ人生コースとなるだろう。
2021.09.29 23:24「搬入プロジェクト」物体を運び入れるだけのパフォーマンス先進的アートの試みには常人には理解しがたいものも多いが、「搬入プロジェクトもその一つ。前衛的な演劇ユニット「悪魔のしるし」が考案した、建物内にギリギリ入るほどの大きさ・形状に設計された物体を人力で搬入する演劇パフォーマンスだ。設計・制作・実施の安全安心確実性は綿密に検証され、誰でも挑戦できるようにオープン化されているのが特徴。「搬入」するだけのパフォーマンスだが、参加者も見ている人もなぜか熱中するという。観衆が手伝わないと成功しない場面もある参加性もカギ。そもそも、「運搬」という行動には人をワクワクさせる奥深い魅力があるのかもしれない。
2021.08.31 01:20瞬間を切り取る図形アート ‘’ピクトグラマー“が増殖中非常口やトイレでしか見かけることもなかったピクトグラムが大ブレイク! 日常生活の断面をアート的に切り取ることで多くの共感を集めることができる。世界が認める新たなクールジャパンの新アイテムに加わるだろう。■東京五輪の最大のレジェンドに 今回の東京五輪で最も強烈な印象をあたえたのは開会式での「ピクトグラム50個の連続パフォーマンス」と言っても過言ではないだろう。世界的なパントマイムアーティスト「が~まるちょば」には大きな拍手だ。以降、SNSやWeb上では、さまざまなテーマでのピクトグラムが披露されている。育児中の場面を7種類の競技に見立てて表現している「ママリンピック(パパリンピック)2020競技種目一覧」。金沢工業大学は、オンライン説明会の告知に12学科...
2020.12.22 00:34「音声版YouTuber」音でつながる企業と消費者「インスタライブ」など動画ライブ配信が浸透する中、最近では、音声ライブ配信に注目が集まっている。「Spoon」や「stand.fm」といった音声ライブ配信サービスは、顔や部屋などを晒す必要のないことから配信のハードルが低く、より幅広い層が参加できる。また、リスナーとのリアルタイムのコメントのやりとりなど配信者とリスナーの距離が近い点も魅力だという。個人による弾き語りや朗読、雑談、寝落ち配信などが人気で、今後は、タレントや企業の配信も増えると見込まれている。“音声版YouTuber”は企業と消費者との新たなコミュニケーションツールとなるだろう。
2019.01.30 00:36「本の通帳」は読書貯金図書館で借りた本の記録と金額がわかる最近、図書館を利用した記憶がない、という人も多いだろう。図書館の登録者数も横ばい傾向だ。そんな中、大分県杵築市立図書館の試みがユニークだ。同館では、預金通帳型の「読書記録」システムを導入、本を借りると通帳に記録される仕組みだ。外見は銀行の預金通帳とそっくりで、貸出日、本のタイトル、著者名、本の価格が印字される。最大の遊び心は、借りた本の価格、月ごとの合計金額が印字される点だ。「今月の読書量は○○円!」と、まさに貯金をするように読書の履歴が定量的に“見える化”されるわけだ。このような遊心=価値ずらし」の方法は、新ビジネスのヒントにもなるだろう。
2018.09.27 23:25この世にない本を届ける絶版本を復活させるマジックなサービス Amazonが新サービス「プリント・オン・デマンド(POD)」 を始動させた。 これは、出版社に在庫がなかったり、すでに絶版になっていたり、また、専門的な内容で出版に至らなかった本を注文に応じて書籍化しようというもの。利用者は、AmazonのPODサイトから、欲しい本を選び決済を行なうと、出版社から提供されたデジタルデータを使い、専用印刷機で印刷・製本する。 売れない本であっても入手できるロングテール型の書籍販売をさらに拡大、そもそも入手不可能であったコンテンツをカタチにして届けるわけだ。最先端技術を使った華やかさはないが、有意義な試みである。
2018.07.31 04:26CtoCで実現する「現代の寺子屋」「教えたい×学びたい」を個人間取引でネット上ではフリマアプリなどCtoCマーケットが大盛況だが、また一つ新たな個人間マッチングサービスの人気が急上昇している。「ストアカ」(ストリートアカデミー)」は、“教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット”。現在、登録会員数21万人、講座数2000を超える。ビジネスから趣味、手芸、スポーツ、語学など幅広い。使い方は簡単で、先生登録⇒カリキュラム・レッスン料登録⇒生徒募集⇒実施⇒評価という流れだ。一定のスキルを持った個人が、学びたい個人との自由取引を介して互いに自己実現するという仕組みは、一種“寺子屋”的な趣だが逆に新しい。
2018.07.31 03:41「V-Tuber」増殖中キャラとヒトとの融合・バーチャル・ユーチューバー子どもたちの憧れの職業「YouTuber」に、ここ数年、新たなステージが加わった。YouTubeなど動画配信サービスにおいて、2Dもしくは3DCGなどのアバター(キャラクター)を持った配信者「Virtual-YouTuber」が急増している。2016年頃から登場した「キズナアイ」を筆頭に、四天王と呼ばれるV-YouTuberが大人気となり、2018年現在、2000人にも拡大したともいわれる。NHK総合で話題の「チコちゃんに叱られる!」の5歳児MC・チコちゃんもその流れを汲むバーチャル・キャラクターだ。実人物とキャラクターの融合による新たなエンタメ・カテゴリーが誕生しようとしている。
2018.06.30 08:16若年女性に「第3次韓流ブーム」SNSが生み出すKポップ、コスメ、グルメの憧れ「冬ソナ」(第1次:2003年~)、「Kポップ」(第2次:2010年~)に続き、第3の波が日本に押し寄せてきている。今回のファン層は、中高年女性ではなく、SNSやYouTubeを駆使する10-20代女性たち。スマホからSNS経由で韓国の情報をダイレクトに入手、翻訳アプリで言葉の壁も越え、日本デビュー前から、好きなKポップアーティストを応援する。それに付随して、韓国のファッション(衣装や髪型)、手ごろな価格のコスメ、チーズタッカルビなど韓流グルメの人気も寝強い。日本文化よりも刺激的・美的なコリアンカルチャーの勢いは増すばかりだ。
2018.05.31 01:35こんなところにプチ図書館本と触れ合うことはアプリオリな欲求だカフェと書店の融合業態だけでなく、本を楽しめる図書室のようなスペースを設ける動きが街中にも拡大しつつある。これまでも大きな旅館や総合病院、大規模マンションのコミュニティスペースなどへの設置は見られたが最近では、オフィス内の社員食堂の一角や戸建ての分譲住宅街の中、歯科クリニックなど小規模医療機関などにも、図書スペースを設ける事例が出てきた。図書館統計によると、この30年間、デジタル化の急速な進展にもかかわらず、公共図書館数も蔵書数も利用者数も右肩上がりとなっている。実際の“本に触れる”という欲求はいささかも衰えていない。