「白T専門店」の存在価値

編集力で勝負するリアル店舗

服や下着はネットで買うスタイルが当たり前になったEC全盛のアパレル業界だが、リアル店舗も健闘。白T専門店「#FFFFFFT(シロティ)」(原宿)が、男女・年齢・国籍を超え行列店となっている。扱っているのは「白い、無地の、半そでTシャツ」のみ。国内外のさまざまななアパレル企業が白Tを出しており、その中から選び抜かれた30種ほどが店頭に並ぶ。高額な価格だが複数枚を購入する客も多いという。極めてシンプルな白Tゆえに、ネット画像だけではわからないサイズ感や実際の着心地を確認できるのがリアル店舗の強みだ。多品種を並べるだけでない、売る側の編集力が試されている。

M-SearchLight

編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。