代替肉から「培養肉」へ

畜産の環境負荷を回避するフードテック

従来の代替肉は大豆など植物由来だったが、このほど米国では「培養肉」の販売が承認された。培養肉とは、牛や鶏などから採取した細胞を、大型のバイオリアクター(生物反応槽)を使い、3週間ほどかけて増殖させて作る動物性たんぱく質だ。米スタートアップのイート・ジャストは2023年7月からレストランでの提供を始めた。畜産業による温暖化ガス排出の削減や大量の飼料を要する点、「動物の権利(アニマルライツ)」の考え方に対応するための手段として各国の企業が開発を進めている。環境負荷の高い畜産に代わる、究極のフードテックといえるだろう。

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