いまや男女の出会いや恋愛もAI搭載アプリを介するのが一般的となった。企業の福利厚生策の一環としても期待されている。男女の仲立ちとなる社会・地域の機能が失われつつある現在、AIが有能な仲人役になるのであればそれもいいか。
■マッチングアプリ利用者は拡大
2023年のオンライン恋活・婚活マッチングサービス市場は788億円となり、2028年には860億円に拡大すると予測されている(タップル社調べ)。利用者は、若年層だけでなく40・50代などの中高年層にも浸透。政府統計によると、SNSやマッチングアプリを利用して知り合った夫婦が13.6%を占めるという。
■企業の福利厚生策として
スマホの恋愛・結婚マッチングアプリに実装されるAIの性能も急速に進化している。中でも注目を集めているのが、従業員の恋愛・出会いを支援する福利厚生策の一つとして導入される例だ。たとえば、企業専用マッチングアプリ「Aill goen(エールゴエン)」(エール社)だ。独身従業員に向けたアプリで、出会いから交際開始までをAIがサポート、デートに誘うタイミングや相手の好感度を教えてくれる。最大の特徴は、AIが「二人の共通の友だち」のように、必要な情報をダイレクトに二人から聞き出し判断するという点で、驚異の成功率を達成しているという。導入する企業側のメリットとしては、結婚後の女性の活躍推進はもちろん、会社全体の生産性の向上とエンゲージメントの高まりが期待できる上、リクルート時の大きな武器にもなるらしい。
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