「本の通帳」は読書貯金

図書館で借りた本の記録と金額がわかる

最近、図書館を利用した記憶がない、という人も多いだろう。図書館の登録者数も横ばい傾向だ。そんな中、大分県杵築市立図書館の試みがユニークだ。同館では、預金通帳型の「読書記録」システムを導入、本を借りると通帳に記録される仕組みだ。外見は銀行の預金通帳とそっくりで、貸出日、本のタイトル、著者名、本の価格が印字される。最大の遊び心は、借りた本の価格、月ごとの合計金額が印字される点だ。「今月の読書量は○○円!」と、まさに貯金をするように読書の履歴が定量的に“見える化”されるわけだ。このような遊心=価値ずらし」の方法は、新ビジネスのヒントにもなるだろう。


M-SearchLight

編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。