心臓には悪いが気分は爽快、サウナが若者や女性客の癒しスポットになっている。また、コワーキングスペースも備えたビジネス空間としても活用され、いまや、居酒屋でのノミニュケーションに替わる、新たな交流と創造の場へと進化している。
■サウナ女子も増加中
これまでは、カプセルホテルに併設されるなど男性専用の施設が多く、中高年男性向けのイメージが強かったサウナが変わりつつある。最近では、ジェットバスなど多彩な風呂や飲食機能を備えた「スーパー銭湯」や日帰り温泉施設が増え、家族や若者も気軽に利用できるようになった。さらに、サウナを利用する女性客も目立ってきたという。70~80度と低めのサウナも増え、高熱の焼け石に水をかけて蒸気を発生させ、発汗を促す「ロウリュ」、タオルで熱風を浴びせる「アウフグース」などのサービスも登場した。
■仕事もはかどるコワーキングスペースも
同時に、サウナでリフレッシュしながら仕事をする「サウナワーク」も注目されている。コワーキングスペースを備えた温泉施設や銭湯もオープンしている。仕事が煮詰まったらサウナと水風呂でリセットすると、新しいアイデアが生まれるという。コンセントや全館でWi-Fiが使え、食事もできるサウナは新たなワークスタイルを生みそうだ。
■テント・サウナで若者へ訴求
しかし実際は、老朽化などからサウナの施設数は減少傾向にあり、利用者の裾野拡大が至上命題。若者の集まる街・下北沢ではテント・サウナ体験イベントを2か月期間限定で開催。テント内の温度を60度に設定、サウナの心地よさを気軽に体感できる。
居酒屋でのノミニュケーションが廃れつつある現在、サウナ空間が新しい世代間コミュニケーションやビジネスインキュベーションの場になっていくのかもしれない。
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