「待てない人たち」で芸術も短縮化

公演時間はどんどん短くなっている法則

以前は、歌舞伎観劇なら昼食をはさんで4-5時間は覚悟しなければらなかった。多くの伝統芸能も公演時間は長いものと決まっていた。しかし最近では様相が変わってきている。落語の寄席や歌舞伎などの舞台で公演時間を短くする取り組みが目立ってきた。大阪・天満天神繁昌亭では演目を減らし時間短縮を図った。松竹・歌舞伎公演でも数年前から時間短縮を検討している。誰もが多忙な現代ということに加え、スマホの短時間動画やLINEトーク、ちょい呑みやちょい食べに慣れきった「待てない人」にとっては、伝統芸能と言えども、長尺の拘束は苦痛そのものに違いない。

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