家族同然の可愛いペットと、「24時間一緒に居たい」のが愛好家のインサイト。食事も旅行も、さらにはお墓にも一緒に入りたい、らしい。飼育に係る経済的負担もそれなりの額となるが、子どもを産み育てるよりは安上がりというわけか。
■総ペット飼育数は1800万匹超
空前のペットブームが続いているが、いまや日本全国で飼われている犬や猫は約1855万匹に達するという(2018年・ペットフード協会推計)。その経済効果を窺い知る数字もある。ペット保険を手掛けるアニコム損害保険による「2018年にペットにかけた費用調査」によると、1年間にペットにかけた費用総額は、猫が約23万円、犬が約48万円にも上る。
■拡大する「ペット同伴」ニーズ
ペットが多様なライフシーンに登場するようになり、ペットと一緒に入れるカフェやレストラン、一緒に行ける旅行やキャンプ場などが活況だ。最近では、社員が愛犬や愛猫と同伴出勤でき、餌代などが支給される企業が増えつつある。社員が犬を預けられる「託犬所」を設ける例もあるという。飼い主が留守中の心配がなく、仕事に集中できるという。職場の雰囲気が和むだけでなく、「ペットにやさしい」との企業イメージが広まり、優秀な人材も獲得しやすいらしい。
■死後も墓場で一緒に
さらに、「ペットと一緒にお墓に入りたい」「死後の供養も一緒に」という人も増えており、飼い主の要望に応える霊園や寺が人気を集めている。総合葬儀サービスの大野屋が販売する「Withペット」サービスは、2019年、首都圏で11カ所目の区画がオープンした。室内飼いが一般的となり、家族の一員意識が高まる中、ペット同伴の暮らし方がさらに広まりそうだ。
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