「クワイエット・ラグジュアリー」

主張感を抑えた、品のある落ち着きの装い

秋冬のファッショントレンドは、「クワイエット・ラグジュアリー」だという。派手で目立つデザインを避け、抑えた色や柄で素材の上質さを引き立てる、気品ある装いの傾向だ。ブランドロゴやモチーフは押し出さず、控えめで穏やかなのだが、クラス感はしっかり醸し出すところに特徴がある。たとえば、同系色でまとめながら少しだけ色をずらす、ブラック主体の装いに光り物やレザーアイテムを取り入れる、カジュアル寄りの装いでも異素材それぞれの質感を引き立て合うマッチング、などなど。コロナ禍の終焉とともに、落ち着きと大人感を取り戻そうとする気分の表出なのかもしれない。

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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。