命名権を売る大学

産学協同の新たなカタチ

大学と企業の連携といえば、研究助成や寄付講座などを思い浮かべるが、最近では、大学の施設に、企業名をつける「命名権」を導入する例が増加。神戸大学は、情報処理教室を「NTT DATA IT Room」と命名、山形大学の天文台には光学機器メーカーが、大阪大学の情報科学棟食堂には情報ソリューション企業の名が冠せられた。この動きは、厳しい財源不足を補いたい大学と、就活生へのPR効果を期待する企業との思惑が一致したため。これまでの命名権は、ドームやスタジアムなど大規模施設と大企業の専売特許だったが、今後は規模の大小を問わないプロモーション手法となる。


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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。