安心・納得の支払い法で “幸福度を上げる“消費へ

むやみなアプリ内課金や実は割高なサブスク、巧妙・複雑なローンなど、消費者を手玉に取る商法が蔓延している一方で、リーズナブルかつ安心な仕組みを提供し、顧客幸福度をアップさせるビジネスモデルに注目が集まっている。

■商品価格分を積み立て

 クレジットカードの分割払いは実質借金であり、利息も発生するのだが、ECサービス「Respo(リスポ)」は利息支払い無用だ。毎月の“積立額”を設定し、クレジットカード情報などを登録。自動引き落としにも対応予定だ。合計金額が商品価格に達すると、メーカーから商品が配送される仕組みだ。お小遣いを貯めて欲しいものを買うといった納得感もある。

 

■安心感のあるオンクレ

 オンラインクレーンゲーム「DMMオンクレ」の注目点は、業界初の「ゲットゲージ」という仕組み。プレー回数に応じてゲージ量がランダムで貯まり、満タンになると景品を獲得できる。無限にコインを投入するのではなく、「やり続ければ確実に獲得できる」という安心感が利用者を引き込んでいるという。

■従量課金型という納得感

 活況を呈する縦型ショートドラマにおいても、「従量課金型」が導入されている。これは、ユーザーが1話見るごとに視聴料を払う方式のサービスで、1作30~50話程度のドラマを用意し、最初の数本は無料で視聴した後、続きを見るには1話数十円から100円程度を支払うという仕組みだ。いずれもモノを手に入れた、サービスを受けたという利用者の満足度だけでなく、精神的な幸福度をも確実にアップさせる取り組みだ。

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編集工房《Office K》が提供する、Marketing/Mind/Movementのイマとコレカラを読み解くトレンド・クリップ。時代・社会、市場・商品、暮らしや生活意識の大小潮流をご紹介。