2017.08.31 02:10サービスと物流を未来へ ‘’移動式サービス “が新しい現代の最新巨大システムの恩恵からこぼれ落ちてしまう生活者をキャッチアップする移動式ビジネスが健闘中だ。ニッチではあるが、そこには本来的なサービスの価値や物流の高度化の未来を示唆する貴重な学びが含まれている。 ■ニーズのある場所へ「移動式サービス」 “移動式〇〇”といえば、買い物難民を救う「移動スーパー」「移動コンビニ」くらいしか思い浮かばないのが普通。いまや、消費者の元へ商品やサービスを届ける「移動式」ビジネスは多士済々だ。 たとえば、本屋。現在、全国で1日に1軒のぺースで新刊書店がなくなり、5分の1の自治体には書店が1軒もないという。オンライン古書店「バリューブックス」は、本と出会う機会をつくりたいと、移動式本屋「ブックバス」をスタートさせた。ま...
2017.08.31 02:06「ヤバい」から「エモい」へ感情を揺さぶる消費 「カワイイ」時代も色あせ、今や「ヤバい」全盛期かと思いきや、最近は「エモい」が勢いを増している。 「エモい」とは、感情が高まって強く訴えかける心の動きを表し、「emotional」ということらしい。 元々は、パンクロックなどの激しい音楽シーンで使われていたというが、若者の間では、感動ということだけでなく、寂しさ、懐かしさなど漠然とした感情表現にも使われているようだ。 「カワイイ」「ヤバい」「エモい」どれもが、出会ったモノやコトへの感情発露を言い表したワードであり、今後の消費シーンにあっても、「共感型の価値」発信がますます重要であることを物語っている。
2017.08.31 02:02プロレスブーム再過熱女性ファンを掘り起こすメディア戦略 K-1や総合格闘技などに押され、長期低迷が続いていたプロレスに観客が戻ってきている。老舗団体「新日本プロレス」の今年の観客動員数は全盛期を上回るとの予測だ。 V字回復の要因は、親会社による徹底したメディア戦略。プロレス選手個々人を「魅力的なキャラクター」と位置づけ、ネットや雑誌などでメディア露出を図った。その結果、以前は1割にも満たなかった女性ファンが全体の4割近くにまで増えているという。「押し」の選手を熱烈に応援するという消費構造を、プロレス界でも成立させたわけだ。このモデルは、将棋など他の地味な競技をも活性化していくかもしれない。
2017.08.31 01:58歌わない「鉄道カラオケ」運転手や車掌のアナウンスをマネて楽しむ カラオケルームの進化が止まらない。今年は「鉄道カラオケ」が話題だ。「JOYSOUND品川港南口店」では、カラオケ業界初の京急電鉄とのコラボ画を期間限定で実施。 「鉄道唱歌」を歌うわけではなく、「進行!」「まもなく 品川~、品川です」「降り口は左側です」など、鉄道の運転士や車掌が普段から行うアナウンスをカラオケでマネするというもの。 運転席からの正面進行動画にアナウンスの字幕が付いており、鉄道ファンだけでなく家族連れにも人気だとか。 カラオケルームがミニシアターやミニコンサート会場化する動きをみれば、シミュレーションゲームもアリだ。
2017.08.31 01:27「クリック&モルタル」の日常化試着品だけの売り場、購入はネットで 丸井は、試着用のパンツとシューズだけを置く売り場を来春までに10店舗ほどに導入する。 PB商品が対象で、消費者は商品を試したうえで、店頭のタブレットや自分のスマホで注文可能。品物を持ち帰る手間を省くとともに、在庫負担をなくし店舗面積を減らした分、テナントを入れるなど、トータルな運営費用圧縮をねらう。 小売業界ではネットと実店舗の融合が進んでいる。アパレル通販企業がファッションビルの実店をショールームとして活用したり、ホームセンターと工具通販企業が連携する例もある。通販一人勝ちの時代だが、「見て買いたい」層のニーズは根強い。