2023.01.29 00:39プロトタイプはもういいや! “世代・年代論の終焉“の始まり「いまどきシニアはアクティブ」だの「Z世代はデジタルネイティブ」だの、誰もの耳にタコができていることだろう。プロトタイプなレッテル貼りも大雑把な掴みには役立つかもしれないが、次の時代や市場を切り拓くジャンプ台にはなりえない。■重宝される世代・年代マーケティング マーケティング業界では、相変わらず世代定義が騒々しい。Z世代の次はアルファ世代だという。なにもかもが米国直輸入のプロトタイプで、大変わかりやすいから誰もが重宝することになる。しかし、業界の片隅からは30年も前から、デモグラフィック分析主体の世代別・年代別定義には大した意味はなく、これからはクラスター(性年齢にとらわれない価値の房)マーケティングだとする声も聞かれ続けてきた。■「消齢化」というエビ...
2023.01.29 00:32「白湯」が売れる時代男女問わずバカ売れのアサヒ「白湯」 「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」(アサヒ飲料)が想定以上の売り上げとなっている。飲用経験率は、09年11.8%から22年には61.0%と約5倍に伸びた。女性の67.5%に対し、男性も54.4%と半数以上が飲用しており、男女問わずの人気ぶりだ。飲用シーンは「朝」。以前から朝起きがけに白湯を飲む習慣を持つ人が増えていたが、それに加え、朝の支度に時間が取られ、お湯を沸かす時間が取りにくいという「省手間・省時間」ニーズにも注目したという。通勤・通学の途中で、コンビニやスーパーに立ち寄って白湯を買うというわけだ。水が売れる時代、お湯が売れても不思議はない。
2023.01.29 00:29「家賃が実る家」みんながハッピーな不動産投資賃貸か持ち家かは永遠の悩みだが、ここにきて第三の選択肢が出現した。Minoru(ミノル)社の譲渡型賃貸住宅「家賃が実る家」は、一定の期間家賃を払い続けると土地と建物が最終的に自分のものになるサービスだ。住宅ローン審査が通りにくかったフリーランスや個人事業主などがターゲット。所有権が自分に移るまでは賃貸同様、大家さんがメンテををしてくれ、固定資産税なども払わなくて済む。大家さん(オーナー)は不動産投資家。住み続けることを前提とするため、賃料低下や空き家リスクがなく、不動産投資のメニューとして評価されている。誰にもメリットがある「三方良し」のビジネスモデルだ。
2023.01.29 00:25「陸上養殖」という新発想駐車場1台分コンテナで誰でも養殖マグロやサンマ、ウナギ・・・漁業資源はどれも供給不安定で先細りの気配が濃い。小型・分散型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」は、駐車場1台分(9.99㎡)ほどのスペースで設置可能なコンテナ型の陸上養殖ユニットだ。たとえば、約2~3か月のスパンで最大数千尾のバナメイエビを生産できるという。漁業従事者は直近20年で35%も従事者人口が減少し、高齢化と後継者不足が深刻だ。どこででも誰でもサステナブルな養殖ができるため、漁業資源の確保にも貢献することができる。小型・分散ネットワークで漁業再興を願いたい。
2023.01.29 00:22「ROI消費」拡大する賢い選択的消費スタイルNRIの調査では、最近の食料品や日用品の値上げに対し、消費者の85.3%が「負担が大きい」と感じている。値上げの負担感から買い物行動が変化しているが、今回目立つのは、単に「安いものを買う」のではなく、「ROI(投資効率、費用対効果)意識」を高めて選択的な消費をする傾向が強まっているという。「特売やキャンペーン」「お買い得品、値引き品」を選ぶといった回答が増えた。注目すべきは、普段価格をあまり気にせず、自分のライフスタイルで商品を選ぶ「プレミアム消費層」も特売やお買い得品を選ぶようになっている点だ。生活者全般の厳しい選択眼を意識せねがならない。